必ず守ってください。

3. インプラント治療で以下のことは必ず守ってください。

インプラント治療をした患者さんが守ること(インプラント治療の取り決め)
日宇歯科・矯正歯科オリジナル

一度,失った部分に,もうこれ以上自分の歯をなくさないということで,インプラント治療をおこないます.この時,歯がなくなる原因の虫歯,歯周病や歯の破折の要因となった「咬み合わせと癖」と「口腔衛生の概念と生活習慣病の知識」を改善することが重要です.インプラント治療をしてなんともないからと忘れてしまって,同じことをくり返していては自分の歯やインプラントを同じ理由で無くしてしまいます.以下のことを守って下さい.

1) 手術後の注意
インプラント治療をおこなった際に舌や手でインプラント部分を動かさないこと.また,安静にしていること.

2) 咬み合わせが悪い人は,口の中を全体的に治療して下さい.
咬み合わせによって歯がなくなる場合があります.歯がなくなった原因が咬み合わせによるものであれば口の中を全体的に治療して下さい.放っておくとインプラント治療をおこなっても直ぐにダメになります.また,歯並びと咬み合わせは違いますので混同しないようにして下さい.

3) 咬み込み,片側咬み,硬いものを咬む癖は止めて下さい.
インプラント治療をおこなうとついつい硬いものを好んで食べる,片側咬み,歯ぎしり,咬み込みが強いなどをしらずしらずのうちにして,インプラント部分が折れたり,インプラントを支える周囲骨が破壊されて抜かなければならないことがあります.
良く咬んでというのは食事の一塊を30回咬むということで,決して硬固物類の豆類(ピーナツ,アーモンド),乾燥食品(乾燥バナナ,ビーフジャッキー,スルメ等),氷,アメ,キャラメル,タネ類,軟骨などを咬み砕くことは,その人の顎の骨の固さにもよりますが,自分の歯も割れてしまうようにインプラント周囲の骨が破壊されて,腫れたり,抜け落ちたりします.くれぐれも気をつけてください.
インプラント治療歯は硬いものを咬むと,最初だけ痛がゆいような変な感じがします.それを無視して咬んでいると痛みを感じず咬めるのですが,インプラントの周りの骨が徐々に破壊されてしまいます.ですので,痛がゆい感じがしたらそれ以上,硬いものは咬まないでください.

4) 甘いものを飲んだり食べたりしない.歯ブラシを正しく使うなどの口腔衛生の概念を変えて下さい
歯周病は生活習慣病です.痛みもなく少しづつ悪くなります.甘いものを食べて口の中のバイ菌を増やさないようにし手下さい.原因はバイ菌の塊である歯垢,歯石が貯まることです.歯ブラシを毎日かかさずにしてください.物が詰まる場所に決して「つまようじ」は使わないで下さい,歯周病を作ります.また,インターデンタルブラシの使いすぎ,歯ブラシの強い力での磨き過ぎも歯周病が悪化します.十分に気をつけて下さい.

5) メタボリックシンドロームや生活習慣病(糖尿病,高血圧,心臓,脳疾患,肝臓疾患,虫歯,歯周病)やそれ以外の病気(アレルギー,甲状腺疾患,腎臓疾患,肺疾患,膠原病や癌等)にかかった時は専門医で治して下さい.また,治療薬をインプラント主治医に教えて,相談して下さい.

6) 定期検診は必ず決められたときに主治医の医院でおこなって下さい.永く持たせる第一の心がけが必要です
定期検査にもこない人は,インプラントのメンテナンスを放棄したと思われてもしかたありませんし,インプラントに対する考えが間違っています.インプラントは人工物ですので,必ずいつかは抜け落ちます.痛くなってからではインプラントを取り外すしかありません.

7) その他・・インプラントに対する考え方
自分の歯がなくなったのと同じように,使い方によって,インプラントは必ずと言っていいほど,やがて抜け落ちる時が来ます.また,インプラントが抜け落ちる前に,インプラントの再生手術が必要になる場合もあります.
精神的なことですが,抜けたら,骨ができるまで待って,またインプラントを入れようと思う人はいいのですが,定期検査にもこないで,痛くなってあわてて通院する人がいます.これでは遅すぎます.このような人は,高かったのにとか,手術はうけたくないとか,そんな説明は聞いてないとか,身勝手に思いがちな人が多く,インプラントは不向きですので,義歯にしてください.
インプラント治療も含めて人工臓器学を生体組織学から冷静に考えられる人に限ります.

 

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