インプラント臨床例

2.臨床例

1) 1~3歯までのインプラントによる修復

歯がなくなったら,直ぐに相談してください.咬めなくなるまで歯がなくなり,まとめてインプラントを入れればいいという考え方は多くの歯をなくすことにつながりますし,リスクも費用も大きくなります.
インプラントの目的の一つにインプラントで修復することで,周りの歯の負担を減少させ,経年的にインプラント共々に自分の歯を守ることが重要な意味をなします.自分の歯も守れて,インプラント費用もより安くすみます.

なぜ,自分の歯がなくなった,抜かなければならなくなったかを思い出して,インプラント治療をしたら同じあやまちは侵さないように努力してください.他に,インプラント治療は歯科治療を広げることができます.

 

【写真左】インプラントで修復した歯は,自分の歯と同じような審美的回復できます.1991年インプラント埋入から14年経過.
【写真右】12年良好に経過している症例で,インプラントは骨と接合していますのでインプラントが動くことなく固定源となり.歯列矯正治療では自分の歯を通常の半分の期間で移動させることができます.このようにインプラントの応用は審美にも咬合負担にも幅広く使えます.


2) 多数歯欠損に対してインプラントによる修復

ここでは歯列矯正編で分類したようにわかりやすく骨格系を1~3型(1型は正常,2型は出っ歯,3型はすけ口)に分類して,インプラントによる咬合の再構成をおこなって8年以上経過した症例でインプラント治療がどのようなことか,ご理解ください.また,コンピューター/シロナソで下顎運動を解析しています.全ての症例において顎関節症などの,かみ合わせの異常によって起こる全身随伴症状は回復しています.

 

 


3) 1~3歯までの骨造成によるインプラントによる修復

 


4) 日宇歯科では実験と臨床データーに基づく組織工学により,インプラント修復をおこなっています

再生医療の分野で組織工学手法で骨を造ることができます.自分の幹細胞(前骨芽細胞),ミネラル,自己血小板濃縮PRPにより,安全で的確にわずか3~4ヶ月で骨を造る方法を確立しました(既に学会発表,論文提出済み).

この組織工学手法は現在最も安全で確実な方法です.

今までサイナスリフトの禁忌であったSA4でも,約3ヶ月という短期間で骨を造ることができる.

日本大学松戸歯学部第2解剖学教室の寒河江 登志朗助教授,ニューヨーク州立大学歯学部生体材料の LeGeros 教授と私で「CHA /カーボネイトアパタイトの実験と臨床応用」の結果から,組織工学手法による自己体性幹細胞と足場としてCHAと自家骨粉砕腸管骨,グロスファクターとしての APC濃縮PRPを用いて, 1mm程度しかない上顎骨の SA4 に対して,わずか4ヶ月で骨ブロックの形成に成功した.

さらに,インプラントを埋入後3ヶ月のCT所見ではインプラントと骨周囲の造成が進んでおり,優れた生体材料であることを発表した.(2005年 2月,日本口腔インプラント学会 )
原著論文として 日本再生歯科医学会誌に全文搭載 (他の再生関係もあります)


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