5 画像診断

1. 顎関節症1,2型と3a,3b型,4型になりやすい人およびその他の人の画像診断

 1) 頭部規格撮影/セファロによる分析(日宇歯科独自の診断法を開発しました)

 2) オルソパントモによる診断

 

2. 顎関節部の画像診断

1) MRIによる画像診断

顎関節症の3型,4型は治療を始める前にMRIによる画像診断が必要です.X線では顆頭と関節窩の位置関係だけで,顎関節円板や咀嚼筋等の軟組織が写つりませんのでMRI撮影が必要です.

MRIにより,左右の顎関節突起(顆頭)と関節円板の状態を閉口時と開口時で診査します.
この人は顎関節症4型で,既に左右の顎関節円板は前方脱臼をしていて,元の位置にはありませんでした.口が11mmしか開けられなかったのです.顎関節治療をおこなったて11年になりますが,口は45mmも開けることができ,話すとき,歌うとき,咀嚼するとき,嚥下するとき,運動するときなどにはなんの支障もでなく生活されています.でも,顎関節円板は前方にあり,もとには戻っていません.
症状がでてから顎関節症の治療をするのも必要ですが,クリック音(口を開けるときに耳の手前で音がする時)がしたら直に咬合治療をはじめることで顎関節部の関節円板等の損傷も予防できますから,最も良い方法でしょう.

2) X線キャビネによる顎関節撮影

3) CTによる画像診断

CTでは 特に顎関節部の間接突起や関節窩の形態をみますが,関節円板はX線キャビネ同様に写りませんので,関節円板の脱臼の可否は色々な診断と重ねて判定していきます.

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