ホワイトニング

歯をより白くするホワイトニング(通称クリーニング)

ホワイトニングとはクリーニングによりもとの歯の色にする方法やさらに自分の歯を1段階位白くする方法で,簡単にいいますと「歯の汚れおとし」と「歯の漂白」です.もとの歯質やお口の状態によって個人差が生じます.むし歯には必要ありません.

1) ホワイトクリーニング(5,000円/30分~,一口腔)
目立った汚れは1回程度で落とせます.白さを実感するためには,2~3回程度の施術が必要な場合もあります.口臭に対しする効果や虫歯,歯周病の早期発見にも役立ちます.一回の所要時間は 30分程度が目安です.

2) エアーフローポリッシング(10,000円/1回60分)
ホワイトクリーニング処置後にさらにご希望の方へ.ホワイトクリーニングより強力に汚れを落とします.目に見えない表面のざらつきやエナメル質の細かなキズに汚れが付着しやすく着色の原因になります.エアーフローポリッシングとは表面をツルツルにしますので,それだけ着色を防ぎやすくなります.


歯をより白くするブリーチング(通称ホワイトニング)

1) オフィス・ブリーチング(3,000円~/1歯,1段階漂白)

歯の表面に漂白剤を塗り,光をあてて色素を分解して白くする方法と称している歯科医師が多いのですが,それは勉強不足です.実際にはエナメル質の微少脱灰です.丁度,黒いカウンターにサンドペーパーで細かな傷を無数に入れると,見る角度によっては白く見えるのとほぼ同じ原理です.ですので,パンプキンスープやカレーなどを食べると逆に黒くなる場合があります.
方法はホワイトニングの効果をより高めるために,ホワイトクリーニングをおこないます.その後,歯の表面に漂白剤を塗り,光をあてて表面を脱灰すると同時に色素を分解して白くします.1分くらい水洗するのを1ターンとして,1回の来院につき3~6ターン行います.30~40分程度かかります.
1回の来院で行うターン数は,着色の程度,年齢,歯の厚さ等によって異なり,過度のターンを1回の来院で行うことは処置後に疼痛を引き起こす可能性があるために6ターンを限度にしています.
改善された状態を確認して希望の白さと一致するかを評価して,必要があれば,1週間の間隔をおいて再度同様の工程を繰り返します.
どうしてもという人にしかお薦めしていません.

各種ブリーチング剤によるエナメル表面の脱灰(溶けかた)

【写真上】H202 2時間+EDTA 20分 H20 2時間+EDTA 20分 U-H20 2時間+EDTA 20分 H20 2時間+尿酸 20分

【写真上】実際は2段階くらい白くなりますが,患者さんが望まれる白色とはどうでしょうか ?いずれ歯を削って色を白くすることもありますので,よくお考えになってください.ホワイトニングでコマーシャルしている歯科医院は充分な説明を聞いてください.


2) ホームホワイトニング(43,000円/上下顎対応)

ご自分で家庭でおこないます.そのため,お口に合った専用のホワイトニングトレーを作成し,トレーにホワイトニング剤を注入して使用します.1日2時間程度の使用を毎日続けると,2週間くらいで効果を実感できます.
早い方だと数回の使用から効果が現れますが,基本的にはブリーチングに比べると漂白効果が現れるのに時間がかかります.オフィスブリーチング後に家庭で使用してください.但し,医師の指示による正しい取扱い・使用方法を守って,くれぐれもジェルを入れすぎて歯肉に付着すると歯肉の変色,知覚過敏の原因などになるために注意が必要です.
オフィスブリーチングと原理は同じですので,どうしてもという人にしかお薦めしていません.


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